《先生と僕》〜タイムトラベルスイッチ〜
「奏人、支度できたら一緒に学校へ行こっ。」






「あ、うん…。」







そういえば、学校のことを忘れてた。



10年後の世界の学校を、僕は無断欠席だ。






昨日、家に帰らなかったこと、母さんたち心配してるかな…。






「じゃあ、時間差で待ち合わせよう。私、先に出て、すぐそこの角で待ってるから、準備できたら奏人も二階の玄関からこっそり降りて来て、そこの角まで来てね。」






「うん。わかった。」









「これ、二階の玄関の鍵ね。」
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