A Deep-Seated GRUDGE
「黒埼先輩って…誰??」
「「はぁ゛?!」」
ふ…ふたりして
そんなに怒んなくてもいいぢゃない…
「それ…本気で言ってるの??」
「うん。」
ごめんよ詩織…
もう
本気で知らないよ…。
「信じられないけど…大丈夫!!!
たぶん。今からでも取り戻せるよ!!!」
た…たぶんってなんだー?!
もしかして
私ったらそんなに重要な船に乗り損ねたの??
とか思ってる間に
きゃぁぁぁぁぁ!!!!!
黒埼せんぱーいっっ
こっち向いてくださいっっ
とかっていう
声がいろんなとこから聞こえてくる
中心部分に来てた・・・
「ほら、あの真ん中にいるのが黒崎先輩だよ!!」
「あれが…??」
「そうっ!!かっこいいっしょー??金持ちだしっ
黒埼財閥の御曹司らしいよぉっ!!
本人は跡を継ぐ気はないって言ってるらしいけどねっ」