Cスクール~崖っプチの15歳~
それから自転車が直り毎日のように送ってもらった。

ハンドルをVの字に変形させた黒い自転車。
後ろに足を乗せられるようにステップがつけてある。

はじめての二人乗り

彼の背中
彼の撫で肩
首のホクロ
香水
全てにドキドキした。

もうすぐ付き合って1ヶ月がくるという時、リサから嫌な噂を耳にした。

「中村。この前聞いちゃったんだけど……ショック受けないでね。ユミがさ、しょっちゅうタクの家に遊びに行っているらしいんだ……しかも夜まで!」

村上君は、一緒に帰ろうとは一度も言ってくれたことがなかった。

私が一方的に押しかけたり……帰ろうって言って……。

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