Cスクール~崖っプチの15歳~
本当は迷惑なのかもしれない。

そんな思いから彼に帰ろうと言うのをやめた。

私はひどく落ち込み、彼を見ないように、目を反らしていた。

なるべく会いたくない。

そう思っていたのに、下駄箱に行くと彼が待っていた。

「帰るぞ」

すごく嬉しかった。

それなのに、不安は消えない。

ユミちゃんと何をしていたのか……。
夜まで……。

そのことで頭がいっぱいでうまく笑えずにいた。

黙りこくる二人。

空気が重く圧し掛かる。
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