Cスクール~崖っプチの15歳~
「スケボやらね?」

「明日起きれね~よ」

「寝なきゃ良いじゃん」

神川は良い奴だ。いつもオレのわがままに付き合ってくれる。

神川の家の近くにある小さな公園に行くと、眠そうな奴がスケボーの板に座って待っていた。

「うぃっす」

スケボーの板を持って飛ぶ練習。

縁石の淵を削るように滑る練習。

たまにこけて笑い合う。この時間がオレは一番好きだった。

「ルイちゃんと別れたんだってな~もったいね~」

「あ~。ユミがなんかな……いじめられたらしくて……、ルイはそんな奴には思えないんだけど、実は他にも男がいるらしくてさ、オレとは別れたいって影で言ってたらしくて、もう面倒くさいからいいやって思ってさ」

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