Cスクール~崖っプチの15歳~
きっと彼はお母さんに怒られている。

 私の存在を邪険にするんだろうな……

初めて付き合ったあの頃、彼のお母さんに会ってしまったことがあった。

恐そうなお母さん。

そんなこと思ってはいけないんだろうけど、眉間に皺をよせて私を下から上まで見ていた。

「どなた?」

機嫌の悪い言い方に「彼女」とは言えず……

「山野と申します。村上君いらっしゃいますか?」

と必死に言ったのを思い出した。


 まだ中学生

だけど、これから付き合う彼の家族。

無視することはできない

彼は選べても、彼の親は選べない
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