Cスクール~崖っプチの15歳~
塾の奴らはみんなそうだった。
二股、ヒドイ奴は三股。

女もそうだった。

そういう奴らの中に居たら、オレはなんてクリーンなんだと笑えてきた。

「もしもし? オレ。なんかうちのおかんがヒデーこと言ったみたいで悪かったな……」

「ううん。なんかごめんね。村上君も怒られなかった?」

ルイのこういう言い方が嫌いだった。

自分が傷つくのは良い。相手が傷ついてないかそればかり気にする。偽善者。

「別に……全然会えなくてごめんな。お前も塾がんばれよ。じゃあ」

「あ……うん。ありがとう。村上君もがんばってね」

 バカらしい。オレの何を頑張れって?
 どうせ入れるのは工業だけだよ

受験の壁 心の壁

 もうダメだ

下に見られていることがすごく辛い。
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