Cスクール~崖っプチの15歳~
遠くで声が聞える。

「来てるよ」「寝てるね」

ルイの声のようだ。

オレは無視して寝ることにしていた。

髪に触れる手……

「あ。起こしてごめんね大丈夫?」

「ああ~おはよ」

ルイの心配そうな顔。

 バカらしい、そんな目で見るなよ

「大丈夫。ちょっと疲れてんだ」

「そっか……無理しないでね?」

 無理? 無理ならしてるよ……

 無理しないで生きていけるのか?

オレはイライラしていた。

 こいつをめちゃくちゃにしてやりたい

「なぁ? 明日学校サボってオレんち来いよ」

「えっ……」
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