Cスクール~崖っプチの15歳~
「そろそろ帰らないとお母さんが心配するね。さぁ帰ろう。明日、きっとリサとヨーコ謝ってくるけど大丈夫?」

「うんたぶん。はぁ~憂鬱だな」

ハマは苦笑いをした。

私の声が大丈夫そうだったので安心したようだった。

私もなぜだかハマと遊んだ時間、ハマと話しをした時間のおかげで気持ちが軽やかになっていた。


このとき初めて友達っていいなと心から思ったのだった。


ハマが親友だったら幸せだなとも思ったが、それは贅沢というもの。

私は一人で生きていくしかなかった。


その時々に助けてくれる人が必ずいる、という根拠のない確信を持ちながら生きてきた。
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