Cスクール~崖っプチの15歳~
私は起き上がり、Cの隙間の黒い海に目をむけた。

行ってみたいという欲望がふつふつとわきあがってくる。

「ダメよ!あすこは……腐ってるの」

彼女は少し怯えながら言った。

見てはいけない影なのだろう。

黒い海に目をむけず、足にからまる海草を弄びながら押し黙る彼女。

私も黙ってきれいな海を見ていた。

 バシャン

彼女は海に入り、私の足を掴んできた。

「行こう」

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