Cスクール~崖っプチの15歳~
私は溜め息を一つつき、顔を洗いに洗面台へ向かった。

顔を洗い、鏡の中をのぞき込んだ。

母が洗濯物を持って私の横を通るなり、顔を見て言った。

「青春のシンボルね」

大きなお世話。

母がたまにこぼす古臭い言葉達に苦笑いが込み上げてくる。

ニキビだらけの顔に化粧水を叩きつけ、また溜め息を一つついた。

寝癖のついた髪を結ばずにムースで押さえつけクシを通した。

1年生はおさげ、2年生はポニーテール、3年生は肩にかかるか掛からないかの長さにして髪を下ろしている人が多かった。

朝食をぼんやりと済ませ、歯を磨き、制服を装備した。


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