Cスクール~崖っプチの15歳~
取り残された私はただ呆然と立っていた。

 えっ? 私はどうすれば?

 怒って行ってしまったの?

よく分からなかった。

私はどうしたら良いのか分からず、数分間その場に立ち尽くしていた。

彼は戻ってこなかった。

「どうだった?」

教室に戻るとバスケ部のリサが興味深々でやってきた。

「告られた」

「で?」

「分からない。なんか何も言わずに帰っちゃった」

「はぁ? 何あいつやめときなよ。別れたばっかじゃん!?最悪~中村はどうしたいの?」

私は中村なんて苗字ではないけれど、バスケ部の間でそう呼ばれていた。

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