Cスクール~崖っプチの15歳~
部活が終わって外に出ると、どしゃ降りの雨が降っていた。
私は傘を持っていなかった。

 走って彼の家に向かえばいいや
 1分で着くから大丈夫

そんな安易な考えの中学生。

彼が玄関を開けると苦笑いして驚いた。

「うわっお前びしょぬれじゃん」

思っていた以上に雨は強かった。

「アハハ、ごめんなさい。傘貸して」

「おかんのだけどいいや、はい」

彼は靴をはいて自分の傘を持った

「あっ送らなくていいよ」

「危ないじゃん」

「でも、遠いし……」

「行くぞ」

彼は自分の傘をさしながら先に歩いていってしまった。
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