溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
「帰るなら寮に送るけど…俺は家に行かないよ
俺が綾の面倒を見る義理はないんだから」
紅夜さんがマグカップを食器棚に戻す
私は鞄を下に置くと、ぺたんと座り込んだ
「愛実?」
紅夜さんが、振り返ると驚いた顔をした
「私…怖くて
私がいるから、紅夜さんが帰れないって思って」
「うん、そう考えているって思ってた」
紅夜さんが私の前で膝を折って、視線を合わせて微笑んでくれた
「ごめん
俺がいけないのは、わかってる
綾を忘れきれてないのが、愛実に伝わってるのは、薄々感じてた
ごめんな、本当にごめん
でも愛実がいいんだ、俺は
愛実が好きだし、愛実なら俺を受け止めてくれるって思える」
寂しそうな目をすると紅夜さんは、私の肩をそっと抱きしめた
「一人にしないでくれ」
紅夜さんが、ぼそっと耳元で囁いた
紅夜さんとは思えないほど、弱々しい声だった
俺が綾の面倒を見る義理はないんだから」
紅夜さんがマグカップを食器棚に戻す
私は鞄を下に置くと、ぺたんと座り込んだ
「愛実?」
紅夜さんが、振り返ると驚いた顔をした
「私…怖くて
私がいるから、紅夜さんが帰れないって思って」
「うん、そう考えているって思ってた」
紅夜さんが私の前で膝を折って、視線を合わせて微笑んでくれた
「ごめん
俺がいけないのは、わかってる
綾を忘れきれてないのが、愛実に伝わってるのは、薄々感じてた
ごめんな、本当にごめん
でも愛実がいいんだ、俺は
愛実が好きだし、愛実なら俺を受け止めてくれるって思える」
寂しそうな目をすると紅夜さんは、私の肩をそっと抱きしめた
「一人にしないでくれ」
紅夜さんが、ぼそっと耳元で囁いた
紅夜さんとは思えないほど、弱々しい声だった