溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
目が覚めると、部屋には誰もいなかった
肩まで掛けてある布団からもぞもぞと出ると、ぽけーっと紅夜さんの部屋を眺めた
静かな部屋だった
耳を澄ませば、隣の生活音が聞こえてくるけど、それくらい
窓もきっちりしまっていて、外の音は聞こえない
カーテンから、漏れてくる光を見ると、もう太陽があがってから大分時間が過ぎているような気がする
紅夜さんとのキスを思い出す
甘くないキス
キスに味なんかしないけど、味をつけるとするなら苦かった
ブラックのコーヒーみたいに、苦くて酸っぱい
美味しい香りにつられて、飲んでみたらすごく苦いコーヒーだった…みたいな感じ
紅夜さんが好きで、キスをしたのに…苦しいだけだった
一回だけ軽いキスをして、ベッドに入った
今度の私が紅夜さんの胸の中で眠った
目が覚めたら…部屋から人の気配が消えていた
テーブルの上に、一枚のメモがあるのが目につく
私はベッドから降りて、床にぺたんと座るとメモに手を伸ばした
『綾のところに行ってくる
きちんと話をしてくるから、部屋で待ってろ
絶対に帰るなよ -紅夜ー』
男性の字?と思わず疑いたくなるように、綺麗な字だった
整っている
まるで、書道の先生みたいに、綺麗で読みやすい
肩まで掛けてある布団からもぞもぞと出ると、ぽけーっと紅夜さんの部屋を眺めた
静かな部屋だった
耳を澄ませば、隣の生活音が聞こえてくるけど、それくらい
窓もきっちりしまっていて、外の音は聞こえない
カーテンから、漏れてくる光を見ると、もう太陽があがってから大分時間が過ぎているような気がする
紅夜さんとのキスを思い出す
甘くないキス
キスに味なんかしないけど、味をつけるとするなら苦かった
ブラックのコーヒーみたいに、苦くて酸っぱい
美味しい香りにつられて、飲んでみたらすごく苦いコーヒーだった…みたいな感じ
紅夜さんが好きで、キスをしたのに…苦しいだけだった
一回だけ軽いキスをして、ベッドに入った
今度の私が紅夜さんの胸の中で眠った
目が覚めたら…部屋から人の気配が消えていた
テーブルの上に、一枚のメモがあるのが目につく
私はベッドから降りて、床にぺたんと座るとメモに手を伸ばした
『綾のところに行ってくる
きちんと話をしてくるから、部屋で待ってろ
絶対に帰るなよ -紅夜ー』
男性の字?と思わず疑いたくなるように、綺麗な字だった
整っている
まるで、書道の先生みたいに、綺麗で読みやすい