溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
紅夜さんの優しい声が、私の心を穏やかにしてくれる
肩の力をふっと抜くと、抱きしめられている紅夜さんの腕にそっと手を触れた
温かい腕に、私の冷たい指先が触れる
「愛実、こっちを向いて」
私は紅夜さんの腕の中でぐるりと回転する
紅夜さんの力強い瞳に、私が映っているのがわかった
今にも泣き出しそうな私が、紅夜さんの瞳の中に立っている
やだっ…
私、すごい変な顔だ
笑顔を見せないと…
口を引っ張り上げて微笑もうとすると、紅夜さんの手が私の頬に触れた
「無理に笑わなくていい
その顔も、可愛いから」
紅夜さんがにっと笑うと、私を抱き寄せて背中を優しく撫でてくれる
「俺さ、ずっと不安だったんだ
部屋のドアを開けたら、愛実が居なくなってるんじゃねえかって
早く帰りたいのに、玄関のドアを開けるのがすげえ怖かった」
「だって、帰るなって…」
「書いても、帰るときは帰っちまうだろ?」
うん、まあ……帰ったほうがいいかな?って気持ちがあったのは確かだけど
『帰るな』って言葉があったから、私はここで待てたんだよ?
不安と闘えた
紅夜さんの帰る場所に、私が居ていいんだって思えた
肩の力をふっと抜くと、抱きしめられている紅夜さんの腕にそっと手を触れた
温かい腕に、私の冷たい指先が触れる
「愛実、こっちを向いて」
私は紅夜さんの腕の中でぐるりと回転する
紅夜さんの力強い瞳に、私が映っているのがわかった
今にも泣き出しそうな私が、紅夜さんの瞳の中に立っている
やだっ…
私、すごい変な顔だ
笑顔を見せないと…
口を引っ張り上げて微笑もうとすると、紅夜さんの手が私の頬に触れた
「無理に笑わなくていい
その顔も、可愛いから」
紅夜さんがにっと笑うと、私を抱き寄せて背中を優しく撫でてくれる
「俺さ、ずっと不安だったんだ
部屋のドアを開けたら、愛実が居なくなってるんじゃねえかって
早く帰りたいのに、玄関のドアを開けるのがすげえ怖かった」
「だって、帰るなって…」
「書いても、帰るときは帰っちまうだろ?」
うん、まあ……帰ったほうがいいかな?って気持ちがあったのは確かだけど
『帰るな』って言葉があったから、私はここで待てたんだよ?
不安と闘えた
紅夜さんの帰る場所に、私が居ていいんだって思えた