溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
4月10日の朝6時

携帯が鳴って私は目を覚ました

お父さんからのメールだった

『タイトル:わかった

来週は帰ってきなさい
美恵が不安がるから…』

美恵は私のお義母さんだ

お父さんが結婚するのに、美恵さんは人一倍私に気を使っていた

全く気にされないで入籍されるのは、ちょっと嫌だったかもしれないけど

気にされるのも、心苦しい

『タイトル:おはよう!

うん、わかった
来週の金曜日には帰るよ
お母さんに気にしないでって伝えておいて』

私はメールを返すと、枕に顔をつけた

隣にあるベッドで横になっている朱音ちゃんと目が合った

朱音ちゃんの目がきらきらと輝いている

え?

何?

「紅夜兄?」

「あ…違うよ
お父さんからのメール」

「なあんだ
てっきり紅夜兄からかと思ったのにぃ」

朱音ちゃんは残念そうに口を尖らせた

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