溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
「紅夜さん?」
「愛実、俺を一人にしないでくれよ
心に溜めて、我慢するなよ
避けられるたびに、俺は不安になる…怖くなる
愛実が離れていくんじゃないかって、胸が苦しくなるんだ
だから、言ってくれよ、頼むから」
紅夜さんも不安?
苦しいの?
私が綾さんの存在が怖くて、不安になるように…紅夜さんも、私に不安になるの?
私も身体を低くすると、紅夜さんの長い足にそっと触れた
長い足を折りたたんでいる紅夜さんの膝の上に、手を乗せた
紅夜さんは、髪を乱す手を止めると顔をあげて私を見つめてくれる
「怖い? 苦しい?」
私は小さな声で、口を開いた
「ああ、怖いし苦しいよ
思わず、愛実の感情を無視して抱きたくなるくらい…心が辛い」
紅夜さんが目を細めた
「嬉しい」
「はあ?」
紅夜さんが眉間に皺をよせて、低い声を出す
「だって同じ気持ちだから」
「同じ?」
「私も怖くて、苦しいよ
綾さんが怖い
このまま紅夜さんを奪っていってしまいそうで、胸が苦しいの
本当は、綾さんに会って欲しくない
でも綾さんは付き添いを必要としているわけでしょ?
だから私の気持ちはただの我が儘にしか過ぎないから
『行かないで』なんて言えない」
『ふう』と、紅夜さんが鼻から息を出した
紅夜さんが手を伸ばして、私の髪を指先に絡めた
「愛実、俺を一人にしないでくれよ
心に溜めて、我慢するなよ
避けられるたびに、俺は不安になる…怖くなる
愛実が離れていくんじゃないかって、胸が苦しくなるんだ
だから、言ってくれよ、頼むから」
紅夜さんも不安?
苦しいの?
私が綾さんの存在が怖くて、不安になるように…紅夜さんも、私に不安になるの?
私も身体を低くすると、紅夜さんの長い足にそっと触れた
長い足を折りたたんでいる紅夜さんの膝の上に、手を乗せた
紅夜さんは、髪を乱す手を止めると顔をあげて私を見つめてくれる
「怖い? 苦しい?」
私は小さな声で、口を開いた
「ああ、怖いし苦しいよ
思わず、愛実の感情を無視して抱きたくなるくらい…心が辛い」
紅夜さんが目を細めた
「嬉しい」
「はあ?」
紅夜さんが眉間に皺をよせて、低い声を出す
「だって同じ気持ちだから」
「同じ?」
「私も怖くて、苦しいよ
綾さんが怖い
このまま紅夜さんを奪っていってしまいそうで、胸が苦しいの
本当は、綾さんに会って欲しくない
でも綾さんは付き添いを必要としているわけでしょ?
だから私の気持ちはただの我が儘にしか過ぎないから
『行かないで』なんて言えない」
『ふう』と、紅夜さんが鼻から息を出した
紅夜さんが手を伸ばして、私の髪を指先に絡めた