溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
「お兄ちゃん、騙されてるだけだよ…あの人に」
朱音ちゃんが口をへの字に曲げて、不満な顔をした
「たぶん、お父さんは気づいてる
綾さんの…黒い部分を」
「え?」
どういう意味?
だって綾さんは、紅夜さんを好きなんじゃ…ないの?
「…て、朱音ちゃんっ!
紅夜さんと綾さんの関係を知ってるの?」
「知ってるよ
だってお姉ちゃんから聞いてるし、お兄ちゃんの様子を見てればわかるもん
お姉ちゃんも、今のお兄ちゃんに彼女ができてるのを知ってるし…それが私の友達ってことも…私が話したから
だから今日、私にメールがきたんだよ」
朱音ちゃんが、にこっと笑った
ちょっと寂しそうな目をしている
「お兄ちゃん、ああ見えても性格はすごく真面目だよ
真っ直ぐだし、お父さんの期待に応えるように必死に勉強もしてる
だから…世間の女を知らないお兄ちゃんが、あんな女に引っかかったんだって思った
すぐにあの女の腹黒さを知って、別れるとお姉ちゃんと話してたんだけど…
根が真面目だからさ、もう泥沼だよね」
朱音ちゃんが、肩をすくめた
「ハマり過ぎちゃって、綾さん以外の女性はこの世に存在しない!ってくらい、もう周りが見えないの
外から見てるこっちが、ヤバいって思うくらい」
紅夜さん、そんなに綾さんを愛してたんだ
「だから…綾さんがうちらのお義母さんになったときは、荒れたよ
それですぐに気がついてくれるかと思ったんだけどねえ…あの女の醜さに
もともとが純粋で、真面目なお兄ちゃんだから、たぶん今も気づいていないと思う
けど、お兄ちゃんはもう、愛実ちゃんに夢中だから、私もお姉ちゃんも安心してるんだ
…たぶん、お父さんも」
朱音ちゃんがにこっと優しい笑みを見せた
朱音ちゃんが口をへの字に曲げて、不満な顔をした
「たぶん、お父さんは気づいてる
綾さんの…黒い部分を」
「え?」
どういう意味?
だって綾さんは、紅夜さんを好きなんじゃ…ないの?
「…て、朱音ちゃんっ!
紅夜さんと綾さんの関係を知ってるの?」
「知ってるよ
だってお姉ちゃんから聞いてるし、お兄ちゃんの様子を見てればわかるもん
お姉ちゃんも、今のお兄ちゃんに彼女ができてるのを知ってるし…それが私の友達ってことも…私が話したから
だから今日、私にメールがきたんだよ」
朱音ちゃんが、にこっと笑った
ちょっと寂しそうな目をしている
「お兄ちゃん、ああ見えても性格はすごく真面目だよ
真っ直ぐだし、お父さんの期待に応えるように必死に勉強もしてる
だから…世間の女を知らないお兄ちゃんが、あんな女に引っかかったんだって思った
すぐにあの女の腹黒さを知って、別れるとお姉ちゃんと話してたんだけど…
根が真面目だからさ、もう泥沼だよね」
朱音ちゃんが、肩をすくめた
「ハマり過ぎちゃって、綾さん以外の女性はこの世に存在しない!ってくらい、もう周りが見えないの
外から見てるこっちが、ヤバいって思うくらい」
紅夜さん、そんなに綾さんを愛してたんだ
「だから…綾さんがうちらのお義母さんになったときは、荒れたよ
それですぐに気がついてくれるかと思ったんだけどねえ…あの女の醜さに
もともとが純粋で、真面目なお兄ちゃんだから、たぶん今も気づいていないと思う
けど、お兄ちゃんはもう、愛実ちゃんに夢中だから、私もお姉ちゃんも安心してるんだ
…たぶん、お父さんも」
朱音ちゃんがにこっと優しい笑みを見せた