溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
「紅夜兄に連絡した?」

朱音ちゃんが興味津々な目で質問してきた

「昨日の夜に」

「返事きた?」

「うん、きたよ」

「なんだって?」

「今日、会おうって」

「本当に? 紅夜兄がそう言ったの?」

朱音ちゃんが身体を起こすと、目を丸くして嬉しそうに笑った

「良かったね!」

「ありがとう
朱音ちゃんのおかげだよ」

私も起き上がると、ぺこっと頭をさげた

「ううん、私はただ紅夜兄のアドレスを愛実ちゃんに送信しただけだもん」

朱音ちゃんがいなかったら、私はずっと紅夜さんのアドレスを知らなかったよ

「今日、デートなんだぁ
どこに行くの?」

「わからない
泊まりがけでどっかに行こうって言われただけだから」

朱音ちゃんの目がさらに大きく見開くと、頬が真っ赤になっていった

「それって…もしかして…」

「どうかな?」

私は首を傾げた

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