溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
朱音ちゃんを寮に送ると、私と紅夜さんはアパートに戻ってきた
紅夜さんのリクエストである肉じゃがを作って、サラダと即席の漬物を用意
味噌汁を作ろうとしたら、すっかり味噌を買い忘れてて、紅夜さんの家にたまたまあった
即席のカップスープになった
テーブルに食事が並んでいくのを、紅夜さんはベッドに座って嬉しそうに眺めていた
大学の教科書を掴んだまま、視線は私を見て、顔をほころばせている
「ところでさ」
紅夜さんが大学の分厚い本をぱたんと閉じた
本をベッドボートに置き、その上に顔から外した眼鏡を置いた
私はご飯茶わんを持って、テーブルに膝をつくと顔を上げる
「父親と何を話したんだ?」
「え?」
「病院…父親と一緒にいただろ」
「ああ…うーんっと」
私はご飯茶碗をテーブルに置いて、天井を見上げた
何を話した…と聞かれても、紅夜さんにさっと話せるような話は、してないっていうか
重いようで重くない話をしたっていうか
あのお父さんの性格を、紅夜さんに話していいものか
「言えないことを話したのか?」
「言えなくもないけど」
私の煮え切らない発言に、紅夜さんの目が細くなる
「何か言われたのか?
傷つくような…言葉を」
「あ、ううん
それはない」
「嘘をつくな
俺に言えないんだろ?」
紅夜さんは私の前に膝をつくと、私の肩をついた
すごく心配そうな瞳をしているのがわかった
紅夜さんのリクエストである肉じゃがを作って、サラダと即席の漬物を用意
味噌汁を作ろうとしたら、すっかり味噌を買い忘れてて、紅夜さんの家にたまたまあった
即席のカップスープになった
テーブルに食事が並んでいくのを、紅夜さんはベッドに座って嬉しそうに眺めていた
大学の教科書を掴んだまま、視線は私を見て、顔をほころばせている
「ところでさ」
紅夜さんが大学の分厚い本をぱたんと閉じた
本をベッドボートに置き、その上に顔から外した眼鏡を置いた
私はご飯茶わんを持って、テーブルに膝をつくと顔を上げる
「父親と何を話したんだ?」
「え?」
「病院…父親と一緒にいただろ」
「ああ…うーんっと」
私はご飯茶碗をテーブルに置いて、天井を見上げた
何を話した…と聞かれても、紅夜さんにさっと話せるような話は、してないっていうか
重いようで重くない話をしたっていうか
あのお父さんの性格を、紅夜さんに話していいものか
「言えないことを話したのか?」
「言えなくもないけど」
私の煮え切らない発言に、紅夜さんの目が細くなる
「何か言われたのか?
傷つくような…言葉を」
「あ、ううん
それはない」
「嘘をつくな
俺に言えないんだろ?」
紅夜さんは私の前に膝をつくと、私の肩をついた
すごく心配そうな瞳をしているのがわかった