溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
紅夜さんは私を布団の上に押し倒した

なんか…すごく嫌な予感がするんだけど

「紅夜さん、待ってください!」

私の上に跨っている紅夜さんが、身体を起こすと目を合わせてくる

「何? これからしようとしていること…わかってるよね?」

「わかってるんですけど…その…」

私は手をついて身体を起こすと、お腹を触った

「すみません…生理になったみたいです」

「はあ?」

「ちょ…お腹が、痛い」

紅夜さんが、私から離れると畳にどかっと座った

確か、鞄の中に「もしも用」に入れておいたはず…

私は生理用ナフキンが入っているポーチを手に持って、トイレに駆け込んだ

どうして…こんな時に?

予定日はあと5日先だよ?

私は鈍痛を訴えるお腹をさすった
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