溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
ペットボトルを2本、手に持って紅夜さんが車に戻ってきた

お水と、レモンティだった

運転席と助手席あるドリンクホルダーにペットボトルをいれた

「薬を持ってるなら、水で飲めよ
それと紅茶…好きだったよな?」

え?

私は紅夜さんの顔を見つめた

「いつもここのメーカーの紅茶…買って飲んでただろ?」

そんな細かいことまで覚えててくれたんだ

寮から家に帰ってくるときに、途中でペットボトルを買って飲んでたの

家にはレモンティーがないのを知ってたから、自分で自分の分を買って帰ってきていた

紅夜さんって、凄いなあ

「ありがとうございます」

私は、お水をもらうと痛み止めの薬を飲んだ

30分もすれば、楽になるだろう

私はほっと小さく息を吐くと、お水をドリンクホルダーに戻した

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