溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
「紅夜兄に聞いてみる?」

朱音ちゃんはにっこりと微笑んでくれる

何を…聞くの?

「え?」

「愛実ちゃんのこと
アドレス交換をしてみようよ!」

いいの?

だって、朱音ちゃんのお兄さんなんだよ?

友達が、お兄さんと仲良くなるって嫌だったりしないのかな?

「本当にいいの?」

私には、男の兄弟はいないから、そういう感覚はいまいちわからないけど

いいのかな?

「だって、気になるんでしょ?」

「う…うん」

私は頷いた

仲良くなれるものなら、なりたいよ?

だって、まだ好きだもの

紅夜さんのこと

仲良くなりたいって思ってる

お姉ちゃんみたいに、楽しそうに会話をしてみたい

「なら、頑張ってみようよ
手放しでお勧めできるほど、良いお兄ちゃんとは言えないけど…
お兄ちゃんを知ってもらってからでも、遅くはないでしょ?」


紅夜さんがどういう男性か

知ってるよ

だって…2年前から1年間


ずっと紅夜さんを見てきたから


「ありがとう!」

私は朱音ちゃんにお礼を言った

嬉しい

本当にアドレスの交換ができたら、それだけで私は幸せだよ
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