溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
「大丈夫か?」
お腹を擦っている私に紅夜さんが声をかけてくれた
私は頷くと、微笑んだ
「無理すんなよ」
「大丈夫です
薬も飲みましたし、しばらくしたら楽になると思います」
「椅子を倒して、少し横になれよ
後部座席で横になるほうが楽なら、そっちでもいいぞ」
「平気です」
「いいから…横になれ
顔色が真っ青なんだよ」
貧血気味なのかな?
確かにちょっと視界がチカチカするけど、そんなにひどくないと思う
「ほら…」
紅夜さんは身を乗り出してくると、助手席の椅子を倒した