溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
紅夜さんは二つに折れている携帯を開くと、その勢いのままさらに反対側へと折り曲げた
「え?」
携帯はバキッと乾いた音をたてて、真っ二つになる
「な…な、何しているんですか?
これじゃ、連絡できないじゃないですかっ
SDカードとかにデータのバックアップしてあるんですよね?」
紅夜さんは割れた携帯を部屋の隅に投げた
「バックアップなんてしてねえよ」
不機嫌な声で、紅夜さんが答える
鼻から息を噴射しながら紅夜さんはどかっと床に座ると、私を睨んだ
「え? ちょ…どうして…こんなことを」
私はベッドから飛び出すと、割れた携帯の前に座った
壊れた携帯を両手で持ち、くっつかないとわかっていても切断面を必死に重ね合わせた
たとえうまく重なったとしても、電話もメールもできないのはわかってる
でもなんか…つい、手がくっつけようと考えるよりもさきに動いていた
「何なんだよっ!」
紅夜さんは大きな声を出す
私はびっくりして、体がびくっと縮んだ
「俺が他の女んとこに行っていいのかよっ
…てか、あんた放って遊びに行っていいのかよ!
車ん中だって、生理痛で辛いのに…顔が真っ青なのに、ずっと平気なフリして我慢してさ
俺が寝ろって言わなかったら、ずっと、ずーぅっと辛いのを我慢してるつもりだったんだろ?
そういうの見ていて苛々すんだよ」
「紅夜さん?」
なんでそんなに怒ってるの?
だって昨日の夜、約束したんでしょ?
女性とデートするって約束をしたのに、何の連絡もしないでドタキャンだなんて失礼だよ
もし何時間も待っていたらどうするの?
それともあの電話も……私を苛つかせるための仕業だったの?
約束したら、守らなくちゃ
それが人としての最低限のルールじゃない
「え?」
携帯はバキッと乾いた音をたてて、真っ二つになる
「な…な、何しているんですか?
これじゃ、連絡できないじゃないですかっ
SDカードとかにデータのバックアップしてあるんですよね?」
紅夜さんは割れた携帯を部屋の隅に投げた
「バックアップなんてしてねえよ」
不機嫌な声で、紅夜さんが答える
鼻から息を噴射しながら紅夜さんはどかっと床に座ると、私を睨んだ
「え? ちょ…どうして…こんなことを」
私はベッドから飛び出すと、割れた携帯の前に座った
壊れた携帯を両手で持ち、くっつかないとわかっていても切断面を必死に重ね合わせた
たとえうまく重なったとしても、電話もメールもできないのはわかってる
でもなんか…つい、手がくっつけようと考えるよりもさきに動いていた
「何なんだよっ!」
紅夜さんは大きな声を出す
私はびっくりして、体がびくっと縮んだ
「俺が他の女んとこに行っていいのかよっ
…てか、あんた放って遊びに行っていいのかよ!
車ん中だって、生理痛で辛いのに…顔が真っ青なのに、ずっと平気なフリして我慢してさ
俺が寝ろって言わなかったら、ずっと、ずーぅっと辛いのを我慢してるつもりだったんだろ?
そういうの見ていて苛々すんだよ」
「紅夜さん?」
なんでそんなに怒ってるの?
だって昨日の夜、約束したんでしょ?
女性とデートするって約束をしたのに、何の連絡もしないでドタキャンだなんて失礼だよ
もし何時間も待っていたらどうするの?
それともあの電話も……私を苛つかせるための仕業だったの?
約束したら、守らなくちゃ
それが人としての最低限のルールじゃない