溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
「あ~、紅夜兄…誘うのが遅いよぉ」

朱音ちゃんが明るい声を出した

どうしよう…

紅夜さんに会いたかったなぁ

朱音ちゃんが、携帯を手に取るとすぐに机に置いた

「どうする?
長瀬さんとの約束、断ってもいいんじゃない?
一人くらいなら、私が誰かを引っ張っていくよ?」

朱音ちゃんがにこっとほほ笑んだ

でも…約束しちゃったから

約束は守らないと、ね

私は携帯のメール画面を開こうとすると、朱音ちゃんの携帯がけたたましく鳴った

「あ…紅夜兄だ」

え?

どうして?

朱音ちゃんは携帯を耳にあてた

「なぁに?」

『「何?」じゃないだろっ!
間抜けな声で出るんじゃねえよ
…あんだよ、あのメールは!』

朱音ちゃんの携帯から、紅夜さんの怒鳴り声が聞こえた

え?

なんで紅夜さんが怒ってるの?


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