溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
第八章☆新しい私たちの関係
私は近くに停めてあった紅夜さんの車に乗った

「あのぉ…」

「最初に言っておくが、俺は怒ってる」

「え?」

怒ってる?

私は紅夜さんの横顔を見てから、下を向いた

車を運転している紅夜さんの顔は、確かに怖かった

「すみません」

「それは何に対して謝った?」

「だって怒ってるって言うから…」

「理由なく謝ったのか?
それじゃ、謝ったとは言えない
俺が怒っている理由がわからないのか?」

「…カラオケに行ったのが男子もいたから…ですか?」

「それもある」

どうしよう…

なんで怒ってるのか

私にはわからない

「本当にわかんねえのかよっ!」

紅夜さんの声が荒くなった

私はびくっと肩を小さくした

「…っと、悪い
つい感情的になると声がでかくなるんだ
俺たちはきちんと話をしたほうがいいと思う
…てか、話をしよう
俺が、きちんと話がしたいんだ
少し時間をくれないか…
家にはちゃんと送り届けるから」

「わかりました」

私は携帯を鞄の中から出すと、お父さんにメールをした

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