溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
「たまーに、お姉ちゃんに教わってたから…」

私は紅夜さんから視線を外した

辻褄が合うように話さないと…紅夜さんに気付かれないようにしないと

「ふうん」

その『ふうん』って、心臓に悪いよ

なんか心の奥まで、見透かされているように感じちゃう

「料理、作ってくれんなら、待ってる」

紅夜さんはそう言うと、車の運転席に乗り込んだ

だ、大丈夫かな?

お姉ちゃんのこと、疑ってないよね?

もう時効で、話しちゃっても良いんだろうけれど

お姉ちゃんの過去を傷つけないんだ

お姉ちゃんも紅夜さんが好きで、お姉ちゃんなりに頑張ってたから

だから、過去を壊したくない

私も助手席に座ると、シートベルトをつけた
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