溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
『体調が悪くて…』

「じゃ、寝てろよ」

『そうなんだけど…部屋を汚しちゃったの
だから…』

「…わかったよ
行って、掃除すりゃいいんだろ
あんたは部屋で寝てろ
俺は掃除したら、さっさと帰るから」

『ごめんね』

「謝るくらいなら、最初から電話すんじゃねえよ」

紅夜さんは携帯を切ると、深いため息をついた

「悪い…家に帰らないと」

「はい…聞こえてました」

私はほほ笑むとシートベルトを外そうとする

「おいっ!」

紅夜さんは私の手を握る

「何…してんだよ」

「え? だって紅夜さんはこのまま実家に行くのでしょう?」

「愛実も一緒に行くんだよ」

「ええ?」

私は目を丸くした

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