溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
二人の時間を楽しみたかったんだ
なんか…居づらいかも
「こんにちは
二回目…よね?」
綾さんが玄関まで下りてくると、私に声をかけた
「はい
沖野 愛実と申します」
私はお辞儀をする
綾さんは肩にかけてあるショールを押さえながら、スリッパを出してくれた
「どうぞ」
「あ…すみません」
私は綾さんが出してくれたスリッパをはいた
「綾か? 寝てろよ
具合…悪いんだろ
どこを掃除すればいいのか、教えてくれれば勝手にやるから」
洗面所から顔を出した紅夜さんが、口を開いた
「あ…少し良くなったから、ついさっき掃除しちゃったの」
綾さんがほほ笑んだ
嘘だ
きっと家を汚してなんてない
具合だって…悪くないんだ
紅夜さんと二人きりになるチャンスを作りたかっただけ
きっとそうだよ
「んだよ…じゃ、そう連絡くれよな」
紅夜さんは濡れた雑巾を返しにまた洗面所に入っていった
「だって運転中だと思ったから」
「メールくれりゃいいんだよ」
洗面所から、紅夜さんの大きな声が消えてきた
「…そうね」
綾さんはさびしそうにほほ笑んだ
なんか…居づらいかも
「こんにちは
二回目…よね?」
綾さんが玄関まで下りてくると、私に声をかけた
「はい
沖野 愛実と申します」
私はお辞儀をする
綾さんは肩にかけてあるショールを押さえながら、スリッパを出してくれた
「どうぞ」
「あ…すみません」
私は綾さんが出してくれたスリッパをはいた
「綾か? 寝てろよ
具合…悪いんだろ
どこを掃除すればいいのか、教えてくれれば勝手にやるから」
洗面所から顔を出した紅夜さんが、口を開いた
「あ…少し良くなったから、ついさっき掃除しちゃったの」
綾さんがほほ笑んだ
嘘だ
きっと家を汚してなんてない
具合だって…悪くないんだ
紅夜さんと二人きりになるチャンスを作りたかっただけ
きっとそうだよ
「んだよ…じゃ、そう連絡くれよな」
紅夜さんは濡れた雑巾を返しにまた洗面所に入っていった
「だって運転中だと思ったから」
「メールくれりゃいいんだよ」
洗面所から、紅夜さんの大きな声が消えてきた
「…そうね」
綾さんはさびしそうにほほ笑んだ