溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
私は後悔で頭を悩ませていると、携帯の液晶が光った
紅夜さんから返事が来たのだ
早い
送ってからそんなに経ってないよ?
すごっ
携帯打つの早いんだ
私はドキドキしながら、携帯を開いてメールを眺めた
『タイトル:初めてじゃないでしょ?
愛果の家で何度か会ってる
ちゃんと覚えているよ
忘れてない
俺なら忘れていると思った?』
え?
覚えてくれていた……
今日だってちょっとしか会ってないのに
会ったというか、見かけたというか
荷物を部屋に運んだときにちらっと…て感じだったのに
それでわかったの?
あ…そっか
名前?
私の名前を見て、思いだしたとか?
お姉ちゃんと一字しか違わないから
私を覚えていなくても、『沖野愛…』てとこまで見てわかったとか?