溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
綾さんがさびしそうに、見つめているのがわかった

まだ好きなんだ

紅夜さんのこと

まだ…綾さんは愛しているんだ

胸が苦しい

紅夜さんだってまだ忘れていないと思う

お互いに気持が通っているのに、触れ合えないなんて

苦しいよね?

紅夜さんだって、つらいよね?

私たちは車に乗り込んだ

「…下手な芝居しやがって」

運転席に座った紅夜さんが笑った

え?

紅夜さんも気づいていたの?

綾さんが、仮病だったって

「え?」

「何でもない
さて、愛実に夕飯を作ってもらうか!」

紅夜さんが明るい声を出した
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