溺れる愛☆零れ堕ちる恋心
紅夜さんが冷蔵庫を開けると、レモンティのペットボトルを出す

今日、買ったばかりのおそろいのコップに紅夜さんがレモンティを入れていると携帯の着信が鳴りだした

あ…紅夜さんの携帯だ

テーブルの上で、携帯が光っている

思わず液晶の字を見つめてしまった

『実家』

家から?

何でだろう

もしかして…また、綾さんとか?

コップに半分だけ入れ終えた紅夜さんが、テーブルに近づくと携帯を手に取った

「あ? 何で?」

紅夜さんも不思議に思ったみたいで、首をかしげながら電話に出た

「はい…」

『紅夜っ!
お前は何をしとんだ』

「は?」

携帯から男の人の太い声が漏れてきた

もしかして紅夜さんのお父さんかな?

声だけ聞くとちょっと怖そう

< 98 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop