あの日の奇跡
ハァッハァッハァッ


ただ今、
8時59分
校門をくぐったところだ。

「ま、間に合った…??」

その時、

「お~い、そこの女生徒~
急げ~」

昇降口から、男の先生らしき人が私を大声で急かした。

やばい!
昇降口までの階段を慌ててかけあがった。

上り終わった瞬間に、頭がクラッとして世界がひっくりかえった。
…と思ったら、なぜか男の先生の腕の中にいた。
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