僕が君に


俺はおじいちゃんと暮らしている父さんの兄のほうに引き取られた


おじいちゃんが俺を引き取ると言ってくれたらしい



俺はおじいちゃんにしかなつかなかった


いや、なつかせてくれなかったんだ…



ずっといい子を演じつづけたが、実の子供に敵うはずもなく俺は厄介と言わんばかりの目で見られるだけだった


一緒に住んでいるのに身近に感じないあの目



思い出せば思い出すほど嫌な汗が出る


ハッとして時計をみた


「やばい、遅刻する」



勢いよく布団を捲り、急いで支度をすませ家を出た


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