僕が君に
言葉
今日は天気が良かったので外で遊ぶことにした
真紘くんはみんなと鬼ごっこをしている
いくら真紘くんが気になる存在だからといって、ずっと見ていることはできない
それが義務だから
「恵せんせぇ」
外で元気に走り回ってた子供たちが駆け寄ってきた
「どうしたの?」
「真紘くんが転んで泣いちゃったのぉ」
外に出ると転んだままの体勢で大泣きしている真紘くんがいた
呼び掛けても泣くのは治まらず、真紘くんを抱き抱え医務室に運んだ
手当てをしたら大分痛みが引いたのか少しずつ泣き止んでいく
「恵せんせぇ‥ありがと」
軽く頭を撫でた
「男の子は簡単に泣いちゃ駄目だ」
撫でながら微笑む
「うん!」
真紘くんも笑顔で返してくれた
俺の言葉は正しかったんだろうか