誰も知らない花であるように
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抱えてきた全てが世界の隙間に堕ちた
たった一つあれば
それで良いと握っていたものまで
零れて

辿る意味もないのに
二度と拾う者はいないだろう

それは千年の眠りか
甘く腐るような目覚めへと

彼が終わりを越えるとき
最後に捧げる祈りも
最初に叫ぶ望みも

僕らは何も知らずに
重たい腕を掴みながら

いつかまた堕ちる日まで
確かめ合って
永久を信じて 目指して

行方も分からぬまま
折り重なることを求めた

孤独のカタチをした僕らに
世界は眠りを与えたとして
透き通る境界線も失って
繋がる

孤独のカタチをした僕らを
目覚めが導いたとして
求めて
願って
繋ぎ合うだろう

祈って
望んで

越えていくだろう
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