塾内恋愛
するとまた由美は表情を変え

満面の笑みでこちらを見る。

「ありがと~!沙耶だあいすきっ」

そういってたった今運ばれてきた

モンブランにかぶりつく。

「おいひ~!モンブランヤバい~!

あたしねっ、最近モンブランに

はまったんだよねえ!あのね、

この前ママが、あたらしくできた

ケーキ屋さんのケーキを仕事帰りに

かってきたの。んで、あたしは

そんときダイエット中だったから

いちばんカロリー低い、

カボチャモンブラン食べたの。

したらめっちゃはまっちゃってね~!」

由美と話すと、話がとまらない。

あたしはそのマシンガントークに飽き、

携帯を開いた。なにげなく

時計を見ると…

「由美ヤバイ!こっからだと

完全遅刻するっ!急いで食べよ!」

あたしと由美はいそいで目の前にある

のこりのケーキと飲み物を胃の中に

詰め込んだ。

そして急いでお金を払い、猛ダッシュで

塾へと向かった。
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