幼馴染みは狼君
過去の思い出
今思えばあれが私達の出会いだった。
あれは、11年前4才の私が引っ越して直ぐだったと思う。
―――・・・・・。
その日は、雨がやんだ後で道路が濡れていた。
私は道路で遊んでいて、滑って転んでしまった。
派手に転んだ私は、凄く痛かったらしく泣いてしまった。
「う・・うわぁぁぁぁん!!・・・。」
私が泣いていると、同じ位の男の子が近付いて来た。
「・・・何んで泣いてんの?いいものあげるから泣きやんで?」
「・・・うん。ありがとう。」
「お、おう。」
男の子は、照れながら返事をして飴とタオルをくれた。
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