幼馴染みは狼君
その後は、舞千とマックに寄ってきてから帰ってきた。
あっ!!朱希ちゃん帰ってきてるし。
はやっ!!
よしっ!!行こう。
ピーンポーン
「はいはーい。」っと、奥の方から聞こえる声。
それは、久しぶりに聞くママさんの声だ。
「あら、鈴ちゃん。お久しぶりねぇ。この頃晩ご飯食べに来てくれないから、おばさん悲しいわぁ。いつでも良いから食べに来てちょうだいね!?」
「はい!!」
中1の時までは、お父さんもお母さんも遅くに帰ってきてきていたから、たまに日生家で晩ご飯をごちそうになっていたのだ。
「あの、朱希ちゃんいますか?」
「朱希斗?多分自分の部屋にいると思うわ。勝手に、あがってってちょうだい。」
「はーい。おじゃましマース。」
一歩足を踏み入れると、どこか懐かしい感じ。
朱希ちゃんの部屋に近づくにつれ、うるさくなっていく心臓。