幼馴染みは狼君
いつも上がってた階段なのに、今日はやけに新鮮に見える。
トントン
「はい?」
ドアの向こうから聞こえる声にまたドキドキ。
「あれ?りぃ?どーした?」
「…いや、どーもしないんだけどね…?」
「てか、りぃ。今日パフェ食う約束してなかったっけ?」
パフェ…?忘れてたぁ!!
旅行のことだけで、いっぱいいっぱいだったから…。
「ごめんなさい…。」
「はい。…てか、どーしたの?」
「あっ!のね?今度、ウチと舞千と陸君とで旅行行くのね?だから、朱希ちゃんも行かないかなぁ…って、思って。」
「旅行!?いいじゃん。俺も行きたい。…ってか、陸って誰?」
「陸君は、舞千の好きな人だよ!!…朱希ちゃん知らない?東堂 陸君。」
「…あぁ、陸!!俺の、友達だぞ。」
友達なの?
んじゃ、安心だぁ。