天使的に☆悪魔的な
……………………………
『………と、言うわけ。』





『『『『……』』』』』




何でそんなに黙ってる訳?





もっと何か言ってくれてもよくないか?





『俺さ………よく考えたらさ、』





智樹兄がいつもより真剣な口調で言った。




『結局、朱音も諒弥も現実から逃げたんだよ。




て言うか今までの関係を壊すのを恐れたみたいな?





そんなんじゃ何にも始まらないだろ?





確かに告白しても結ばれない事もある。




だけどその壁を乗り越えなきゃずっと中途半端なままだぜ。』





………何か妙に智樹兄がカッコよく見える。



『さすが智樹先輩!!!!カッコいい事言いますね!!!』





『へへ♪………そうだ!!!陸、諒弥に告白が成功する秘訣を教えろよ!!!』





『秘訣……っすか。




………特にないです。




こうやって、杏と付き合えたのも奇跡だし。』





そう言った陸もすごくカッコよかった。



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