天使的に☆悪魔的な
『………それで雨本は平気なのか?』






『は?』





『好きな人の傍にいたいのは分かるけど、それで傷つくのは雨本じゃねえのか?』




縦畠が真剣な瞳で言った。





こいつ何言ってんのよ。





一番傷ついてんのはあたしだよ。




無理矢理キスられてさ、




南條ともキスられて。




あたしはどうすればいいのよ。





もう、恋なんかで色々巻き込まれたくなんかないんだから。





『俺は傷つかないよ。だって里衣の傍にいられればいいから。』





そんなくさい言葉を言う雨本。





だけど残念だね、雨本。





あたしは多分あんたに惚れない。





もう、本気の恋はしないって決心したから。



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