天使的に☆悪魔的な
『おかえ…り……。』


ガシャン!!









『………どう?』

『今日、花火大会って聞いたから。』

『雰囲気的……にね?』




帰ってきた女子達は浴衣姿だった。



新田は、真っ白な布に金魚の絵柄が入った浴衣。


朱音は、水色に色んな色の水玉が入った浴衣。



そして里衣は、黒にピンクのリボンが入った浴衣。



…………可愛い
可愛い過ぎる。



案の定、男共の顔は真っ赤。



こりゃ重症だな。



『さ、早くご飯を食べよ!!』



と、急かす里衣。



………何とも可愛らしい。



ふと、目線を諒太に向けた。



もちろん、諒太の視線は里衣。



当たり前だ。


あいつも里衣が好きだから。


もちろん俺だって里衣が好きだ。


でも里衣とは、浮気関係。


里衣だって遊びで付き合ってると思う。


実際、一回も恋人らしい事はやった事ないしな。


だけどさ、


俺は本気なんだよ。



彼女より、里衣が好きだ。



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