天使的に☆悪魔的な

遠回り☆諒弥

ドドンドドン!!


ピ~ヒョロピ~ヒョロ♪


海辺の夏祭り。


人は、ありえない程に集まっていた。


そして俺は、









青依と二人っきり。



今日の青依は特別に可愛い。


水色に、水玉模様の浴衣を着ている。



髪は、杏にやってもらったと言っていたが、かなりきまっている。


ドキドキ……



当然ながら俺の心臓の鼓動は止まらない。



『久しぶりだね。』


『え?』


急に青依が話しかけてきた。



『小6以来でしょ?二人でお祭り行ったの。』


『ああ。確か、ヨーヨー釣りでさ……』


『なかなか糸が切れなくて、おじさんが困ってたよね。』



と、笑う青依。


ドキッ!!


ヤバい!!まぢで心臓が……。


その時、


ギュッ………


突然、青依が服の裾を握ってきた。



『………迷子になるから。』


青依は、そう言って赤くなり俯いた。



ああ……神よ!!


信仰者じゃないが、この時だけ神に感謝した。
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