天使的に☆悪魔的な
『え?ちょっと諒弥!?』


と、慌てて引き離そうとする青依。


その行動が逆にムカつくんだよ。


俺は、手を離さなかった。



ヒューと口笛を吹くおじさん。



そして青依の手を重ねてあるヨーヨーを釣った。



『これ、ください。』


『毎度あり!!!』



俺が釣ったヨーヨー。


空の色とそっくりな水色。



『………お前には、一番水色がよく似合うだろ?』


透き通った水色は、


まるで青依のよう。



『………ありがと。』


珍しく礼を言った青依は、さっさと次の屋台へと行った。



他にもりんご飴とか射撃とかをした。


『………まったく…。お前は我が儘過ぎるんだよ。』


『へへ♪でもちゃんと取ってくれたでしょ?』


と、キラキラsmile☆


だからその表情はやめろよ……。


その時、



『………離してよ!!』


『ぁん?ぶつかったんならちゃんと付き合ってもらわねえと困るんだよな。』


男女が言い争う声が聞こえた。



< 171 / 243 >

この作品をシェア

pagetop