天使的に☆悪魔的な
『てめえみたいに力の加減が出来ない奴に、あたしが負ける訳がない。』



バシッと男の拳を振り落とした青依。



その言動で、既に男達の顔は青ざめていた。


『………杏!!!!』


探し回っていたせいか、汗だくな陸が現場に到着した。



そして、すかさず杏を抱き締める。



『………早く行きな。』


それが青依が溢した言葉だった。



『………でも…』

『いいから早く行きな!!!!









………ここはあたしだけで十分だから。』



そう、悲しげに言った。



なぁ青依。



お前はいつまで強がってんだよ。


1人だけで戦って、


最後には疲れはてて、倒れる。



その行動がどれだけ俺を心配させてるのか、


お前は分かってんのかよ?



陸は、ただ頷いたまま杏と一緒に逃げた。



それが、一番最善な考えだったかもしれない。


安心した青依は、再び前の敵へと視線を向けた。



しかし、









そこにはとんでもない光景が目の前に入った。



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