天使的に☆悪魔的な
……………………………
『はぁ……もう追い掛けて来てないよ。』



祭りから外れた神社まで来た所で俺達は止まった。



まったく……今日はついていない。


あんな騒動を起こしたから、祭りを楽しめなくなった。



俺は、この場にいないあの男達を少し恨んだ。


その時、


『………助けなくても、良かったのに。』


いつもより元気のない、青依の声が聞こえた。


『………青依?』


『あたしは強いんだよ?

諒弥だって昔から知ってるでしょ?

なのに何で助けたの?』


そう言う青依の瞳は、


悲しげに少し俯いていた。



『……何でって、青依が女の子だから。』


『女の子でも、あんな雑魚ぐらい倒せるよ。』


『それでも顔に傷が出来たらどうすんの?』


『そんな事関係ない!!

あたしは強いから、


あんな事でもしなきゃ、









…役に立てない、よ。』



役に立てない?


喧嘩してなくても、


青依は十分に役に立ってるのに。


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