天使的に☆悪魔的な
『……だって、あんな事しなきゃ、


みんなあたしを見てくれないもん。


勉強が出来る子なんてたくさんいる。


スポーツが出来る子もたくさんいる。

大和撫子みたいな子もたくさんいる。

そんなありふれた才能しか持ってないあたしに、


誰も振り向いてくれない。


だからあたしは、悪者退治をする。


正義の見方みたい、ってみんな見てくれる。


それは、あたしにしか出来ない事だから。


それなのに……


あんな風に奪われたら、


あたし、用なしじゃん。


あたしなんか………









要らないじゃん!!!!』


ダッ!!


言い終わると、突然青依が走り出した。


慌てて追いかけるが、なかなか捕まらない。


ガシッ!!


『離して!!』

『嫌だ!!』

『どうしてよ!!諒弥には関係ないじゃん!!』
『関係ある!!』

『何で!?









諒弥はあたしの事………嫌いじゃん。』



嫌い………?


俺が………?


むしろベタぼれなんだけど。


『何でそう思うの?』


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